2007ハンディキャップドライバー日本一決定戦

モータースポーツのパラリンピック!日本初の障害者モータースポーツ競技会。

2007年12月4日。前夜の雪で搬入に苦労しましたが、当日は朝から快晴。

ついに、日本初となる障害者モータースポーツ大会が開幕しました。

当日は18名の身障ドライバーが参加。脊髄損傷や先天的な肢体不自由。また病気による筋力低下など、様々な障害のある方が参加されました。

会場のFSWジムカーナ場には、三菱ラリーアートの手動装置付きラリーカーや、オーテックの福祉車両が展示され、その他にもHDXのハンドカートの体験走行イベントも行いました。

大会自体は、いわゆるジムカーナですが、だれでも参加できることを目指していましたので、コースを事前に覚えなければならないパイロンコースではなく、

写真のように、コースにガムテープを貼ってコースを作りました。

コース途中にはクランクや車庫入れなどもあり、速度よりも適切な運転操作を競うコース設定です。

今でいえばオートテストのような競技です。

このコース上のガムテープは、前日の真夜中にスタッフ総出で貼りましたが、雪が降ってきて路面が濡れ、路面を乾かしながら作りました。

日本初の第1回大会の優勝者は勅使河原選手。

事前発表のコース図を見て、自分の自家用車ではなく、お母さんの軽自動車で参戦。

そんな裏技の効果もあって、並みいる高排気量車を押さえての優勝です。

当時、勅使河原さんは、日本で唯一のJAF公認ライセンス所持の障害者で、ヴィッツラリーに参加していました。

徹夜の準備や当日の緊張など、スタッフも私も大変でした。

そして何よりも無事にイベントを終わらせること。ここで何か起きたら、障害者モータースポーツに未来はないのです。

イベントが終わった後、全員が帰った誰もいない暗いコースに、先ほどまでの歓声と笑顔が幻想のように目の前に浮かび、

胸をなでおろすと同時に感じた、「ついにやった!」という達成感は今でも忘れられない思い出です。

本当に小さなイベントでしたが、スタート地点としては満点でしょう。